永遠などないとわかってる

それでもまだ願ってしまうのは

NEWS LIVE TOUR 2015 White 6月14日 東京ドームツアーファイナル

なんだかドーム公演前にざわざわしておりましたが。そんな雑音を掻き消すほどの素晴らしいライブだったなーと。借りはきっちり仕事で返す、そんなかっこいいところも含めて手越祐也なのだなあと思いました。更に他のメンバーのさりげない気遣いとかフォローがそれを上回る素晴らしさとかっこよさで、NEWSって本当に素敵だなあと再確認したこのツアーでもありました。でもね、やっぱり言わせていただけるのなら
じゃにーずは写真撮影禁止でしょ!!めっ!!!
かな。以下は今まで書かなかったネタバレと感想です。胸がいっぱいで本当に素敵だったのに表現できる言葉を持ち合わせてなくて残念なのだけど。

ますださんの最初の挨拶

「ドームに連れてきてくれてありがとう」
この言葉をかけてもらったときちょっと泣いた(早)。4人の努力でドーム公演ができて、私達はその風景を見せてもらえるのに。いつまでもこの心を忘れないますださんがいるグループなら大丈夫って思ってまた泣いた(だから早)。秩父宮で最初に泣き出した光景や、10周年ドームライブの涙の挨拶もフラッシュバックして更に泣いた(泣きすぎ)。こんな素敵な相方に支えられてるゆうや。まっすーこれからもどうぞよろしくね(涙)

SNOW EXPRESSとWinter Moon

私が初めて行ったコンサートは6人での復活コンサートでした。活動休止中に子供の運動会で流れた裸足のシンデレラボーイに心を動かされてファンになって、初めて行った横アリ。そこで初披露されたのがSNOW EXPRESS。衝撃的、とも言うべき胸を打つかっこよさと美しい音楽に感動して、必死に覚えて耳コピしてピアノで弾いてた想い出。当時のリーダーが担当したラップ部分の、彼を中心にした同心円で移動していくフォーメーションの美しさと、6人が円を作り中心を向いてしなやかに踊るサビの光景が特に印象的だったSNOW EXPRESS・・・正直、その印象が強すぎて4人のSNOW EXPRESSを聴きたいけど見たいけど叶わないものと思ってた。だから、前奏が聴こえてきた瞬間「え・・???」って頭の中が真っ白になるほど信じられなくて、初めて聴いた時よりも更に衝撃的だった。4人のSNOW EXPRESSは当時よりも切ないくらいに優しく、そしてどこか荘厳でさえあって。ラップ部分は4人で順番に次の人と重なるように詠って繋いで、サビは4人が中心を向いて当時と同じ振付けで踊っていたのも感動しかなくて― 円はつくれないけれど、円形ステージの上で美しい正方形を描いていた4人のSNOW EXPRESS。そして、名古屋初日のレポに書いた「頭を殴られたくらいの衝撃が走ったフェイクがありました。どの曲のハモもフェイクも伸びやかで完璧だった印象なのだけど、あのフェイクを聴いた瞬間に心臓を掴まれるくらいの威力があった」は、この曲でゆうやがサビの部分をまるまるフェイクで彩っていたことを言っていたのだけど。4人のSNOW EXPRESSとして完成したのはこのフェイクの存在も大きいと思います。
Winter Moonカップリングで聴いた時からライブで見たいと思ってた曲。当時は「NEWSもこんな大人の歌をうたうようになったのね」っていう驚きもあったのだけど、こちらも前奏を聴いて驚きと感激で崩れ落ちそうになるほど(それもSNOW EXPRESSの後って!!NEWSが考えてくれたセットリストが完璧すぎていくら感謝しても感謝しきれない)。年齢的にもすっかり大人になった4人のNEWSのWinter Moonは本当に素敵だったという言葉しかなくて申し訳ないのだけど。
この2曲は初日に書いた「NEWSがやりたかったもの=NEWSファンが見たいと願っていたもの」を表す一部です。カップリングで欲張りなことを言うのなら、大人の4人のGAME of LOVEもいつか聴きたいな。

・・・と、「あの日」のさくらガール

メンバーの脱退が発表された直後のてごますライブの初日、ふたりが歌うさくらガールを聴いて会場中が泣いた。その時まっすーがかけてくれた言葉は「今度は笑顔でさくらガールを見てもらえるようにしたいと思います」というような内容で、その言葉通りその後のライブでは泣かずに見ていられたのだけど。今回の演出が6人最後のLIVE LIVE LIVEと同じだったのはすごく感慨深くて、でも涙はなくて、きっとまっすーが言っていたさくらガールはここにあったんだなあって思うパフォーマンスでした。同じ振付けで、まっすーの手のひらにマジックで言葉を書いて最後の♪さくら♪でみんなで集まった中で手のひらを開いて見せる・・・あの日の想い出がリンクする部分と。あの時もまっすーが衣装をデザインしたと記憶しているけれど、あの時よりも色鮮やかなピンクの衣装をそれもまっすーの好きなフード付きで今回は全員お揃いにして、ラストに舞う桜吹雪が当時はピンクの色紙だったけれど照明を浴びて尚輝くきらきらした桜吹雪に変わり、桜の香りも新しく一緒に乗せての演出。同じだけれど、違う。更にパワーアップしたNEWSを見せられたようでした。月日が流れて失くしてしまったものもあるけれど、それ以上に積み重ねてきたものの重さとメンバーのゆるぎない自信があったからこそのこの演出のさくらガール。きらきら舞う桜の中で微笑んでる4人の姿が色々なものを昇華してくれたような気がしました。そしてツアーラストの手のひらの言葉は「ありがとう」― 会場中もそれに尽きました。

「あなた」

見る度に完成度が高くなっていたけれど。この日は「完璧」でした。音楽に「完璧」とか「正解」ってないのかもしれないけど(例えばピアノでミスタッチが全然なかったらタッチは完璧とかいうかもしれないけど)、それでも完璧としか言いようのない「あなた」でした。白いグランドピアノに白いジャケットを着た王子様のようなゆうやが弾き語りをするってだけで冥土の土産に決定していましたが、この日のピアノの音の乗せ方、歌声の感情の表し方、世界観の展開の仕方、とすべてがこれ以上のものはないと、これが正解なのだと実感できるくらいのパフォーマンスでした。大サビの♪やがて終わる終わる運命なら・・・からの切なくて心の底から泣いているような歌声から、最後の「愛を教えてくれた人のいまはただひとり幸せ願うだけ」がきれいごとではなく(あたしなら絶対思わないww)、心から願っているような優しい歌声でまとめた力量にも震えがきたのだけれど。この日一番心に残った歌詞と歌い方はなぜか「あなたのことを愛してる」でした。ピアノの一音一音に乗せた気持ちが、歌声で響いたこの言葉が、もし本当に今回一番伝えたかったのなら何があってもこの先もファンは幸せすぎると思えた「あなた」でした。

ますださんソロ

ゆうやソロの次だから毎回涙のフィルタがかかって見てたというw あんな広いドームでもひとりで踊って歌う、圧倒されるほどの孤高の美。箱の大きさに関係なく存在感が際立っていて、モノクロのポンチョ風トップスも計算しつくされたように裾がしなやかに舞うのが綺麗でした。某ブランドのものですが既製品もうまく使うんだなーって更に感心。まっすーが考える妥協のないパフォーマンスって改めて好きだなあって思った。

慶ちゃん=ロメオ

どうしても「恋に堕ちてしまった高級ホスト・ロメオ」に見えてしまったのだけれど。ドームでは更に高級感も脱ぎっぷりもグレードアップしておりました。だけど道ならぬ恋に悩み苦しんだ本家ロメオと同じように、「疑似恋愛なら得意なのに本気の恋に堕ちて悩む高級ホスト」の世界観の表現力は週末アイドルを超えた色気でした。そして、じゅにあ君たちに周りを囲まれて踊られても尚目立つ、スタイルの良さを存分に生かした慶ちゃんならではのソロでした。

シゲちゃんがエスコートする人は・・・

名古屋のホテルでベルボーイに荷物を運んでもらったり、行ってらっしゃいませって送り出してもらった直後に見たから「え?デジャブ?」って動揺したシゲちゃんソロ。ロメオが脱いだジャケットを受け取って始まる見事さと、小物使いもオシャレで(グローブトロッターみたいなトランクもあるし)シゲちゃんの好きなもので展開されたような世界観が素敵でした。ホテルマンの休憩時間みたいにはしゃいでいたと思ったら、唇にそっと指を当てて「ナイショ」みたいな最後の表情の時の会場の悲鳴の大きいこと! 結局ホテルマンシゲちゃんがエスコートしたのは愛する女性だったっていう・・・って、ちょっと待って。あともうひとりエスコートしてた!ロメオこやまさん!!・・・まあシゲちゃんが愛する人に変わりはないか・・・
こやしげはじゅにあと一緒にエンターテイメント性の高いソロを、てごますは自分の身ひとつで魅せる心を打つソロを、っていう対比もすごく面白かったなあ。

勿忘草


KAGUYAリリース時にツイでやりとりしたのだけれど、勿忘草の伝説のように、川の流れのようなピアノの音に溶け込む美しく伸びやかなゆうやの優しい歌声が好きで。生のライブで聴いたら更に心に響く多幸感と優しい歌声に、本当にこの人は幸せそうに、楽器のように歌うなあって泣きそうなくらいに感動したのがこの曲。いつだってこの人の歌声にははっとさせられたり、心を動かされたりする。ファンになったのもひとりでMステで歌ってた砂時計だったなあって思い出したり。この後があなたで、ピアノまで歩いてジャケットを羽織って椅子に座るまでの一連の動作までもが美しいパフォーマンスのようだった。

RAINY→CLOUDY→SUNNY→HONEY!!

この日の我々はゆうやに「ハニー」と呼ばれたのだけど。今回はどんな風に呼ぶのだろう、っていうかもう「子猫ちゃん」みたいにファンを総称する呼び方はしないのかもとか思ったりしたドーム公演。でもそんな不安は杞憂で、手越祐也はいつも以上に手越祐也だった。ドーム中のファンだけでなくて、日本中とか世界中のNEWSファンに向けてライブで会えた喜びを爆発させていて、いつものように会場のファンを愛おしそうに幸せそうに眺めるゆうやがいた。辛いことがあったのも微塵も感じさせなかったことにも驚いたけど。家に帰るまでがライブなら、ライブの始まりってもしかしたら前回のライブで魔法にかけられたその余韻の中「次はいつ会えるかな」が最初だとすると、ライブ当日までに期待と楽しみが100%ではなかったのはやっぱり残念だけど、この日のゆうや見てたらそんなこともういいやって多分あの場にいた人はみんな思った気がする。偶像や虚像にしては人間味あふれすぎる手越祐也だから、色々面白いしひやひやもするけど、挨拶の言葉とか投げかける表情とか、そこには虚像はなくて本気でしかないのがわかるから(だからちょっとおかしい子なんだけどw)この人は愛されるんだなって実感できた公演でした。
周りのメンバーの大人の計らいも素敵で、結局雨降って地固まるっていうようなNEWSの絆を更に強く感じさせたくれたための演出みたいな気もした今回のざわざわ感。ハニー達にとっては会場中が一体化したC&Rの中でもすごい盛り上がったWeather NEWSそのままに「RAINY→CLOUDY→SUNNY→HONEY!無限大に広がってく青空みたいに心澄んでいくから」だったのかも。

アリーナ公演、ドーム公演

ここまで読んで(ありがとうございます・・)お気づきになったかもしれないけど、ツアーが終わったからできたネタバレばかりつらつら書いてしまってドーム公演ならではのことに触れてないんだけど。それはアリーナとドームとでセットリストや演出に違いがなかったから。これってすごいことだなって今でも鳥肌ものなんだけど。もちろんチュムチュム披露があったり、ドームならではの特効(ゆうやがカラコンしてたりますださんがハット+サングラスのBYAKUYA演出も特効です)はあったりしたけど、セットリストも演出も一緒でそれがどちらの公演でも一部の隙もなく完成されてるってどれだけ綿密に練られているんだろう、どれだけの時間を費やしてくれたんだろうってコンサートに関わってくれたすべての人に頭が上がらない。あの会場中が一体化して共有できる幸せな時間を過ごせたことに心からの感謝を。
「あえて2014年はライブをしなかった」って言ったように雑誌に書かれたことが不本意だったのかな。シゲが「待たせちゃったけどこの日のために1年以上があった」って自分の言葉で表現してた時にこれが本音だったんだなって思った。何の枕詞もない今回のツアーは好きなことができるとはメンバーが口にしていたけれど、それがどの大きさの箱になっても通用する完成度のものを惜しげもなく披露してくれた上に、結局はファンが望んでいたものを見せてくれたツアーだったっていう、ファンは本当に幸せだなあっていつものように実感できた日々でした。でもね、待ってる時間も決してムダではなかったよ。メンバーそれぞれの活躍を見ていたり、NEWSでの活動やパフォーマンスを見ては次のライブに期待したり。ライブのなかった週末を利用してわたし資格も取ったしw
ドームの風景は確かに格別で特別だった。白い世界から色鮮やかになっていってダークな世界に引き込まれた後に最後は虹色(の風船)に染まる演出も際立っていたし。それに
ま す だ さ ん の キ ス の お 手 並
がドームで披露されたしww←これベルエポックよね
メンバーにとってはドームは確かに特別だけれど「会いに行く」アリーナと「会いに来てもらう」ドームっていう意識が一番なのかもしれない。だからこそ、どこのライブ会場で見ても同じように幸せの魔法にかかれるんじゃないかなって思う。本当に素敵な空間と時間を共有できて幸せだったな。ライブが終わってもNEWSはいつでも気持ちに寄り添ってくれてるような余韻を残してくれるから今までも十分幸せだったのに、今回はチュムチュムのリリースまで控えてるなんて。なんだろ。何から何までファン第一でその幸せに泣くことしかできない。
NEWSのイメージカラー“White”を冠したツアーは、光の三原色を混ぜると白になるように、色鮮やかなきらきらした世界を全て見せてくれた後に残るゆるぎのない「白」を表現していたような、これがNEWSだ!っていうぶれない強さや優しさを見せつけてもらえた本当に本当に幸せな日々でした。ファンタスティックな未来をこれからもNEWSは描いていてくれるんだろうなっていう次に繋がる余韻さえも幸せなツアーに今は感謝しかなくて、いつだってそんな4人だからNEWSファンは幸せだという確認作業を繰り返すだけなのだけれど。